【俊龍フェス】マスク姿なのに、フォロワーに顔バレしてしまった。
ーー2020年2月1日。川崎にて。
この日の午後3時過ぎ。ぼくはとあるアニクラの受付に到着した。

どちらのイベントですか?

・・・
僕はこのとき、俊龍フェスです、と店員に伝えるのをためらってしまった。それも仕方のないことだ。
だってさあ俊龍フェスって相当シュールな名前だよ?いきなり赤の他人に向かって俊龍フェスって言える?ぼくは言えなかったけどね。
僕が壁のポスターを指差すと、

俊龍フェスですね。
と、スタッフさんはいたってマジメな顔をしていた。
2000円を支払い、一つ上の階の会場内へ。螺旋階段を登りきり、ドアの入口で女性スタッフ様が何かをくれた。それは「俊龍大学」のステッカー。

うわっ!狭い。
人混みを避けながら、ぼくは生まれて初めてのアニクラ現場に入った。アニクラの雰囲気に呆然と立ち尽くすぼく。
ぱっと見では、現場の雰囲気は小倉唯のライブビューイングのそれと全く同じ。体感では、俊龍フェスの半分以上は小倉唯さんの曲で占められていた。
楽しみ方は本当に自由なんだなぁ。
ライブとは違い、時間の過ごし方に正解はない。だからこそ困るのだが。ここから20時までの5時間近くをどう過ごすか…
とりあえずドリンクがほしい。僕は、とりあえずバーカウンターのある奥のエリアに足を踏み出した。
会場内がめっちゃうるさいので、オレンジジュースくださいといったところでバーカウンターのスタッフ様には何も聞こえないだろうな。
メニューを指差しドリンクコインを渡すと、スタッフ様は流れる曲にノリながらドリンクを準備し始めた。僕たちと同じ多動症のオタクだ。多動力バンザイ!!彼女はオレンジをカップになみなみと注いでぼくに渡してくれた。

ホールの両脇には椅子が並んでいる。定員80人と事前に予告されたが現場はかなり混み合っていた。ぶっちゃけ、休憩用の空きイスを探すのに苦労するほどのオタクの密集具合には萎えた。
ブログ管理人にとってこれが人生初アニクラ。とりあえず最初の3時間は、周りをキョロキョロしたり、知らない曲で床に向かってMIXを打ったりと遊んで過ごしていた。
とはいうものの、キョロキョロしてた時間の方が長かったかもしれない。アニクラの空気感を掴むのには時間がかかった。
MIXを打つ人は予想より少なかった。ここはアニクラ現場。アニクラに行くのは初めてのため確証はないが、この界隈は叫びよりも演者のフリコピやオタ芸を専門とする方が大半かと。そしてブレイクダンス?ステップをかます方がいる。これも一種のオタ芸なのだろうか。
そんなこんなで、時刻は17:00に。
DJそそさんのターンが始まった。彼は俊龍コール考案者。小倉唯のraiseのサビで、オーバーラップのようにそそさんの過去ツイート、LINEをやらない俊龍誕生の瞬間が映し出された。これはエモい。
良いものが見れたところで、もう帰ってしまおうか。だが帰ろうにも足が動かない。だめだ。どうしても迷いが出てしまう。
帰るかどうかで長々と悩んでいるうちに、時刻は18:00に。思考停止寸前だが、 僕はついに決断した。
とりあえず立とう。立つぞ。
ドリンクカップ返してトイレ行って帰ろう。
*
と、そのときだった。
一人のおっさんが、こちらに向かって歩いてきた。
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