NEXCO中日本のETC多目的利用サービスについて解説します

2020年9月23日高速道路事情

今回はETCの多目的利用サービスについて解説する。ETCを買い物や鉄道利用など、高速道路以外に活用できるかどうか考える。

ETCの何がすごいのかといえば、カードや端末を取り出すことなく、ある場所を通り過ぎただけで通信と決済が可能なことだ。カードを読み取り機にかざす必要がないという点でETCはSuicaやQRコード決済にはない特長をもっている。

ETCにはITS(高度道路交通システム)という技術が使われている。ETCを有料道路以外の場所で利用するにはITSやスポット通信がカギになる。

首都高3号用賀TB付近

首都高などで採用されているフリーフロー(FF)と呼ばれる路側機は時速180キロのスピードでも通信が可能なポテンシャルを備えている。また、現金車の高速道路への進入を禁止すれば小型ゲートはいらなくなる。料金所の小型ゲートで時速20キロまで減速しなければならないのは、現金車の誤侵入でバーが開かなくなることに備えるためでしかない。

スポット通信を多目的に活用すればETCを使って電車に乗ったり買い物をしたりすることも夢ではない。駅の改札口にETC通信機を設置すれば、財布もスマホも取り出さずに運賃を精算できるようになるかもしれない。おサイフケータイやApple Payよろしく、現在普及しているETC車載器も何かしらのかたちでスマホ等のデバイスに組み込むことが求められるだろう。

私は先日、ETC多目的利用サービス事業化検討プロジェクトのモニターに登録した。ETC多目的利用サービス事業化検討プロジェクトとは、NEXCO中日本が高速道路以外でETCを活用する実証実験を行うものである。2020年8月、このプロジェクトの一環としてケンタッキーフライドチキン相模原中央店でETCドライブスルーの実証実験が始まった。

ETCが高速道路以外に活用されるように私も協力していきたい。また、ケンタッキーのETCドライブスルー実験に参加したレポートは後日公開する。