サービスエリアのトイレが綺麗になったのは「あの男」のおかげ。

サービスエリアは日本のフロンティア

連載「サービスエリアは日本のフロンティア」では、サービスエリアの歴史と将来の展望、そしてガッポリ儲かっているであろう人気のサービスエリアを紹介する。

先日、茨城県にある常磐道の守谷サービスエリア(PASAR守谷)のトイレに立ち寄った。トイレとは思えぬほど上品で、照明が明るいうえに質感が高い。まるで美術館にいるかのような快適な体験ができた。

私は平成生まれのため経験がないものの、昭和時代のサービスエリアのトイレは暗い、汚い、タイル張りでなかなか大変だったようだ。ちなみに、横浜国立大学の理工学部棟のトイレも床がタイル張りでカビ臭く、とても清潔とはいえない。

どのサービスエリアに寄っても豚汁定食、カレーライス、ポークカツが一律に並ぶレストランに退屈を感じるドライバーが多かったそうだ。

令和のいま、サービスエリアのクオリティが劇的に改善した背景には、2000年代に小泉政権下で実施された旧道路公団の民営化が関係している。

2002年6月、元東京都知事の猪瀬直樹氏が道路関係四公団民営化推進委員会に就任した。「NHKから国民を守る党」よろしく、猪瀬さんは道路公団をぶっ壊してみせた。

道路公団は当時40兆円近くの負債を抱えていた。しかも、その借金を肩代わりしたのは国民。つまり、郵便貯金を通じて私たちの貯金がしれっと借金返済に充てられていたのである。なんと恐ろしいことだ。

「民間にできることは民間に委ねる」という一種のスローガンのもと、旧道路公団の事業が現在のNEXCO東日本、NEXCO中日本、NEXCO西日本、および首都高速道路株式会社と阪神高速道路株式会社に引き継がれた。

2005年10月に道路公団がぶっ壊されたあと、サービスエリアの管理はNEXCOなどの企業に引き継がれた。

民営化による自由競争のもとでサービスエリアの施設にテコ入れが図られた。フードコートやレストランの品質が高くなり、トイレはリニューアルされるなどして清潔に生まれ変わった。めでたしめでたし!!

猪瀬直樹さんらが道路公団の民営化に尽力した甲斐あって、かつて40兆円近くあった道路の借金が約27兆円(2019年時点)まで減少。おまけに、サービスエリアはかつてない賑わいを見せるようになった。

このページ作成時に参考にしたサイトを掲載した。関連記事を読めば、サービスエリア史についていっそう詳しくなれるだろう。

参考サイト一覧↓↓

道路関係四公団民営化推進委員会の意見書

道路関係四公団民営化の基本的枠組みについて 資料2 | 国土交通省

【猪瀬直樹】道路公団民営化までの道のり。『道路の権力』

高速道のSA・PA、思わず目を見張る最新進化 | 佐滝剛弘の高速道路最前線 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

昭和のサービスエリア飯は不味かった? 時代に合わせて進化したSA/PA事情とは | くるまのニュース